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フィギュア紹介: 『勝利の女神:NIKKE』ネロ

フレアより発売のノンスケールフィギュア『勝利の女神:NIKKE ネロ』の写真をお届けします。当初の発売予定日から二度の延期を経て発売されたフィギュアになりますが、その出来ばえはどうでしょうか。

勝利の女神:NIKKE ネロ
総合評価
( 2.5 )
メリット
  • キャラクターデザインに忠実なポージング
  • ポージングや表情など、破綻ない手堅い仕上がり
デメリット
  • 元デザインと比べると、気の抜けたような表情
  • はみ出しやガタつきなどが散見され、塗装クオリティはいまいち
  • 交換パーツ付属のためコスパが犠牲になっている

商品のサマリ

商品名ネロ
作品名勝利の女神:NIKKE
スケールノンスケール
メーカーフレア
発売時期2026年5月
デザインキム・ヒョンテ, SHIFT UP
原型製作Cerberus Project TM
彩色強龍
サイズ (幅 x 奥行 x 高さ)約100mm × 100mm × 240mm
重量約240グラム
価格25,080円 (税込)
中古価格 (2026年7月調べ)20,000円前後 (税込)

背中で見せるガンガールRPG「勝利の女神:NIKKE」より、アークの動物を管理する部隊「ハッピーズー」所属のヒューマノイド「ネロ」をPVC完成品フィギュアとして商品化☆

魅惑的なオッドアイに猫耳・猫しっぽというキャットガール的な風貌に、ブラトップにミニ丈プリーツスカートにニーソという出で立ちも相まって可愛さてんこ盛りのフィギュアとなっています。
ピンクを基調としたコスチュームとアクセサリーの細やかなディテールもされ見所満載です。

サブマシンガン「ニャーニャー」付き右手パーツが付属し、右手が差し替え可能となっていますので、2パターンのディスプレイ形態がお楽しみ頂けます。

フレア商品紹介ページより引用

キャラクターと原作について

原作はSHIFT UP開発のスマートフォン向けガンシューティングRPG『勝利の女神:NIKKE』です。「背中で見せるガンガールRPG」を謳う本作は、地上を追われた人類の指揮官となり、人型兵器「ニケ」たちの部隊を率いて機械の敵と戦うという設定の作品。

ネロは2023年7月のアップデートでゲーム内イベント「NYA NYA PARADISE」とあわせて実装されたニケで、所属はアークの動物を管理する部隊「ハッピーズー」。

ネコの世話・保護を担当しているという設定で、公式のキャラクター紹介では「気が弱かったり警戒心が強かったりするわけではないが、性格は控えめ」と説明されていますが、ゲーム内では物事をはっきり言う描写もみられます。

それなりに登場から月日が経っているキャラクターですが、専用衣装は設定されていないんですよね。今回のフィギュア商品は実装当初からの通常衣装がベースとなりますが、意外なところでセガのプライズフィギュア「ユメミライズ」ラインからパジャマ姿のデザインで立体化されています。

登場後は同じハッピーズー所属の「レオナ」お披露目イベントである「LION HEART」でフィーチャーされているものの、全体的にストーリーやイベントでの露出が少ないキャラクターです。ゲーム内性能もPvPアリーナで強さを発揮するタンク型となっており、PvE中心のカジュアルプレイヤーからすると存在感は薄め。(登場から3年経過しているので最近はアリーナでも見かける機会は減ってきましたね)

本記事に掲載している画像は、クリック・タップすると高解像度 (2,560ピクセル) の画像ファイルが表示されるようになっています。画像ファイルあたり500キロバイト前後のデータ通信が発生するため、高解像度の画像を表示する際にはWiFi接続を推奨しています。

目次

全体像とプロポーション

それではフィギュア全体像から参りましょう。
全体的に立ち絵を踏襲したデザインですが、胴体だけを捻ったような独特のポージング(NIKKEの立ち絵はこういう物理法則を無視したデザインが結構多いです)は再現されていません。立ち絵そのまま立体化すると不自然さが出そうなので、その点を考慮した判断でしょうか。

肌色は標準的なフィギュアに準じた美白塗装。ゲーム内のデザインでは、特にウエストまわりなど中心に筋肉質な雰囲気のある塗装でしたが、再現されず。これは首をかしげる判断。

フィギュア全体の360度 全周囲ギャラリー

フィギュアの360°ギャラリーにObjectVRを利用しています。閲覧するには画像をクリック又はタップしてください。ご利用の際には合計5メガバイト程度の画像ファイルが読み込まれます。通信量にご注意ください。

高解像度版 全身ショット

表情とヘアスタイル

表情とアイプリント

お顔ですが、どこか無表情なところは元デザインどおりといえるでしょうか。

ただ、元デザインではどこか警戒しているような動物本能的なニュアンスが感じられるところ、本商品においては単に無表情なだけ、或いはのっぺりした表情という印象が強く、ボヤっとした雰囲気が漂っているのは残念。

目線は元デザインだと見下ろすような視線になっているところ、本商品では少し上向きに調整されています。フィギュア商品は少し見下ろすくらいのアングルで鑑賞することが多く、それに合わせてきているのかな。どの角度から見ても破綻はなく、きちんとデザイン・造形されているのはGood。

ネロの特徴である赤紫と青のオッドアイをしっかり再現。アイプリは特別精巧というわけではありませんが、ハイライトの入りかた含めて元デザインどおり。光沢仕上げです。

への字になった口元の造形・塗装は綺麗に仕上がっていますね。目立ちにくいですが下唇にクリア塗装が乗っています。先ほどのっぺりした表情と書きましたが、アップにしてみると猫っぽい可愛げのある表情とも感じられるかな?

ヘアスタイルとアクセサリー

オッドアイと並んでネロの特徴となるのが黒髪ツインテール。束感の造形・表現などは悪くありませんが、前髪部分はもう少し毛束を細かく造形しても良かったのでは。ツインテール部分の緩やかなカールは大雑把ながら自然な造形です。

塗装はワンフェス2025冬で展示されていた彩色見本の写真と比べると、光沢によるプラスチック感が目立ち、やや野暮ったいほか、塗装がダマのようになっている箇所あり。

猫耳にはフィギュア商品にとって鬼門ともいえる毛玉がついています。本商品も本物の毛玉っぽい柔らかさは出せていませんが、髪の毛と猫耳との繋がりは自然で、とってつけた感がないのは良いですね。

髪飾りとリボンはテーマーカラーのビビッドピンクと黒のツートンですが、塗装の飛散、キワのはみ出し、ラインのガタつき等が目立ちます。

ディテールの造形と質感

ネロの衣装はブラトップにミニ丈のスカートというデザイン。黒・白・ピンクを基調としたカラーリングで露出多めです。どこかスポーティさも感じますが、ゴテゴテした装飾でタクティカルな雰囲気にまとめられています。

とはいえNIKKEは豊満バストがデフォルトなのでバストサイズは結構ありますし、黒パンのストラップが思いっきり見えているなど、際どいところを攻めた衣装ではありますね。

細かい装飾も含めて忠実に立体化されているのは良いですね。腰回りにジャラジャラぶら下げているアクセサリー類などもちゃんと造形されているし、肩のシースルー生地にクリアパーツを一部使うなどの拘りもみられます。

ただ、ヘアアクセサリー同様に細部の塗装クオリティは安定しておらず、ホコリの巻き込みや、細かい塗り分けが必要な個所における塗装のはみ出しやラインのガタつきが見られます。アクセサリーのシルバー塗装なんかも、ぼたっとしてちょっと野暮ったさがあるんだよなあ。

手足とアクセサリー、台座

下半身はミニスカートにオーバーニーソックス。NIKKEは肉感に拘ったデザインのキャラクターが多く、ネロもゲーム内では太もものむっちり具合が強調されたデザインですが、本商品はアッサリした造形。ふくらはぎにかけてのラインは結構フェティッシュなんですけどね。

また、太ももですが斜めからのアングルに最適化されたデザインとなっているため、正面からみるとストッキングの食いこみ周辺など凹凸部分は違和感のある見え方になります。

スカートはプリーツ入りかつ斜めに模様が入っているという塗装のしにくいデザインですが、プリーツ部分は綺麗に塗装されています。にも関わらず、なんでもない場所でラインがガタついていたり、やはり塗装の仕上げは不安定。右半分はメッシュ状のデザインとなっていますが、これは元デザインを忠実に再現しておりGood。

下着は黒のTバック。ミニスカートで防御力が低いので、ローアングルにすると結構すぐ見えますが、Tバックなので目立ちづらいです。下着は食い込みによる皺が造形されており、こだわりが感じられるのは良いですね。

注意:クリックすると下着画像が表示されます

足元はシンプルなストラップ付きパンプス。エナメルのような光沢感ある塗装となっています。元デザインどおり、ソール部分はパーソナルカラーのピンク。足元部分はバックルも含めて、塗装の仕上がりにこれといって気になる箇所はありませんでした。

台座はクリア素材の円形台座。本人のパーソナルカラーにマッチしたピンク系の色味で、デザインも凝っていますが、プラスチック素材なので高級感はありません。

武器「ニャーニャー」が付属。パーツ差替え式です。NIKKEは『ドールズフロントライン』のように銃器をメインの題材にしたゲームではないのですが、このニャーニャーは「CZ スコーピオンEVO3」という実在するサブマシンガンがモチーフになっています。チェコ共和国のチェコ兵器廠国営会社製。マイナーそうな響きですが、法執行機関を中心に世界各地で採用実績があります。

ネロが使用する個体は赤を基調としたポップな塗装。細かいところまで綺麗に塗られていますが、金属らしい質感はなく、プラスチッキーさは否めません。

まとめと感想

ということで、フレアより『勝利の女神:NIKKE ネロ』のご紹介でした。
あまり言いたくないですけど、キャラクターへの愛着や拘りを感じないフィギュア商品です。

ネロってわかりやすい人気のNIKKEキャラクターに比べるとマニアックなキャラクターで、独特のツンとした猫っぽい表情だったり、よくある美白肌とは一味違う肉感のある肌質だったり、そういったところがファンを惹き付けているのだと思うんですよ。

しかし無難にまとめられた表情といい、淡白な肌塗装といい、アッサリした太ももの造形といい、キャラクターの魅力を深堀りするのではなく「とりあえずテンプレ的に美少女フィギュア化しておきました」というノリが漂っています。

それでもフィギュア商品として基本的なところで品質が高ければわかりますが、特に塗装に関していうとそれも弱点ありですからね。私はネロはゲーム内で所持すらしておらず、思い入れのあるキャラクターではないんですが、撮影していて「うーん?」と思う箇所がちらほらあります。

勝利の女神:NIKKE ネロは買うべき?

ネロのスケールフィギュアとしては唯一の商品ですし、専用衣装が出るまで追加の立体化は望み薄という観点からは買いだと思います。最近は同キャラクター&同衣装のフィギュアが1/7と1/4など別スケールで展開されるパターンも増えてきましたが、多彩なキャラクターが揃うNIKKEの中にあってネロは特別に人気の高いキャラクターというわけではないですからね。

ただ、感想のところで書いたように、ネロに思い入れのない私からみても、ネロらしさが随分と消えているフィギュアだなと感じます。そのあたり、ファンとしてどう思うかによって判断は分かれるでしょう。

これといってネロのファンではないコレクターの場合、Cerberus Projectのネームバリューこそありますが、中身はよくある立ちポーズの美少女フィギュア、しかも塗装の品質管理がイマイチということを踏まえると、わざわざ手を出すほどの商品じゃないなというのが正直なところ。

勝利の女神:NIKKE ネロの価格評価と購入ガイド

2026年7月時点では大手ホビーショップで新品在庫が20,000円程度で売られています。交換パーツが付属していることを考えると1/7スケールフィギュアとして悪くない値段ではありますが、私の引いた個体の塗装クオリティを前提にすると、もう一声欲しいところ。

NIKKE原作フィギュアは予約受付中や発売待ちの商品が多数ありますし、今後のリリース予定も賑やかです。大手ホビーショップはともかく、フリマアプリやオークションサイト、あとAmazon等に出品している中小の業者なら未開封品でも16,000円くらいまで下がる可能性があると思います。

勝利の女神:NIKKE ネロの撮影後記と使用機材

以上、フレアより『勝利の女神:NIKKE ネロ』のレビューでした。
企画や製造に関わった方々のことも考えると、あまりネガティブなことは書きたくないのですが、これはちょっと仕事が安直じゃないかな…?というフィギュア商品でした。

撮影自体はシンプルな造形にシンプルなポージング、フェイスパーツも全角度から破綻なく撮影できるため比較的やりやすいと思います。悩まされる要素としてはアイプリの写りこみ、あと髪の毛が濃色なので反射はかなり気になります。

カメラSONY a7S III
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
レンズVoigtlander APO-Lanthar 65mm Macro
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm Macro
M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm Macro
LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm
照明機材ノーブランド ソフトボックス
NEEWER PL60C RGB LEDパネルライト
NEEWER 660 RGB LEDパネルライト
NEEWER SRP18C RGB LEDリングライト
Ulanzi VIJIM LEDバーライト
その他機材SLIK ライトカーボンE63
VANGUARD ALTA PH-32 3Way雲台

なお以前導入した「LAOWA 90mm F2.8 2x Ultra Macro APO MFT」ですが、色味が暖色に倒れる傾向があり、グレーカードを使っても改善しないため早くもお役御免となりました。アポクロマート仕様のはずなんですけどね。フィギュア撮影でホワイトバランス取れないのは厳しい。

あと、LAOWAは元々フルサイズ仕様ということもあって、マイクロフォーサーズのセンサーピッチに対応しきれていない感じはありました。レンズ中央部分のいわゆる「美味しいところ」だけを使っているはずですが、元々マクロ領域で使っていた「M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro」と比べると、ピント合焦面でも若干眠たい描写になります。

結局のところ大枚叩いて純正の「M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 MACRO IS PRO」を購入する羽目になりました。変な遠回りしちゃったなあ。

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