
ゴールデンヘッドプラスより発売の1/7スケールフィギュア『アズールレーン アーガス』の写真をお届けします。フェティッシュさやセクシーさをアピールするフィギュアが多い『アズールレーン』シリーズには珍しく、清楚そして清純なイメージを前面に出しつつ細部まで精巧に造形された逸品です。
- シンプルながらも高貴さと清楚さを感じる、存在感あるポージング
- ポージングを支える、動きのある髪の毛やドレスの造形
- 3層構造のドレスなど細かいところまでディテールに凝った仕上がり
- 艤装パーツなどは付属せず、価格の割にボリューム感は控えめ
- ドレスやタイツのツヤ塗装がプラスチッキーに感じる
商品のサマリ
| 商品名 | アーガス |
| 作品名 | アズールレーン |
| スケール | 1/7 スケール |
| メーカー | GOLDENHEAD+ |
| 発売時期 | 2025年6月 |
| デザイン | 貓鯨 |
| 原型製作 | 榎本うに子 |
| 彩色 | 榎本うに子 |
| サイズ (幅 x 奥行 x 高さ) | 約190mm × 170mm × 270mm |
| 重量 | 約590グラム |
| 価格 | 22,000円 (税抜) |
| 中古価格 (2026年2月調べ) | 20,000円 (税抜) |
Yostarが贈る大人気アプリゲーム『アズールレーン』より、ロイヤルKAN-SENの「アーガス」が待望のフィギュア化です!優美な佇まいや風になびいたスカートと銀色に透き通る髪の毛、そして一部透明パーツを用いたドレスなど、イラストのロイヤル感をあますことなく再現いたしました。高貴さと清楚さを併せ持つ、たおやかな彼女の姿にご注目ください!
キャラクターと原作について
原作は中華スマホゲーム『アズールレーン』 (通称アズレン) ですね。艦船を擬人化した美少女キャラクターを率いて戦うという横スクロールアクションゲームで、日本の『艦隊これくしょんー艦これ』を下敷きにした擬人化ゲームのひとつ。今までに多くのキャラクターがフィギュア化されている人気作品です。
今回ご紹介する『アーガス』はイギリス海軍の航空母艦を下敷きにしたキャラクター。艦名の由来はギリシャ神話に登場する巨人アルゴス。第一次世界大戦の末期にあたる1918年9月に就役した艦船で、飛行甲板が完全に平坦な「全通甲板」を採用した世界初の実用的な航空母艦として有名です (実用的なとつくのは1917年に就役後ただちに空母として改装された巡洋戦艦「フューリアス」が存在するから。このフューリアスは全通甲板を備えていなかったため空母としてまともに運用できず、1922年に全通甲板を追加する再改装を受けています)。
もともとが客船を改造した急ごしらえの設計だったうえに、アズールレーンの世界観の土台になっている第二次世界大戦が勃発した時には旧式化しており、航空機の輸送や船団護送任務に従事しています。艦隊同士の戦闘には参加しておらず、これといった戦歴はありません。連合軍のアフリカ上陸作戦である1942年のトーチ作戦の支援中に被弾・損傷した後は、大戦終結まで練習空母として運用されました。
【艦船紹介】
— アズールレーン公式 (@azurlane_staff) February 21, 2023
軽空母 アーガス
世界最古の空母の一人。
物腰低い性格で、礼儀や規則を守るお嬢様。寮の門限を守ることを何よりも気にしている。
時々威厳のありそうな口調で言ってみるものの、根が控えめなためすぐに引っ込めてしまう…
期間限定建造にて登場予定!#アズールレーン pic.twitter.com/l3wyiZVeme
ドレス姿ではありますが、アズールレーンのフィギュア商品によくある着替え衣装ではなく、これがオリジナル衣装。着替え衣装としては学生服モチーフの衣装と、カクテルドレスモチーフの衣装が実装されていますが、ゲーム内ではSRという微妙なレアリティ扱い (アズレンの最高レア度はSSRの上にあるUR) なうえに旧式艦のため性能も控えめに設定されており、ファンの多いキャラクターという感じでもなく、本記事を執筆している2026年時点ではフィギュア化の予定はなさそうです。
全体像とプロポーション
それではフィギュア全体像から参りましょう。
ふわっと浮くような浮遊感ある独特のポージング。バレエをイメージしたと思われるつま先立ちのポージングと、そよ風に吹かれたような髪の毛とドレスの動きが特徴的で「清純」「無垢」なイメージが前面に出ています。ドレスのボリュームとすらっとした美脚のコントラストも美しい。いわゆる立ち絵ポーズのフィギュアではありますが存在感ある仕上がり。厚みのある透明アクリル素材の台座が付属しており、地味ながらもフィギュア全体の透明感を引き立てています。
一方で、顔のサイズ (顎から頭長まで) は実測3.5センチ程度しかなく、1/7スケールとしては小ぶり。アクリル台座の厚みとポージングのおかげでスペック上の全高は一般的な1/7スケールフィギュアと大きく変わりませんが、他のフィギュアと横並びにすると、特に上半身のボリュームのなさを実感すると思います。ドレスはボリューム満点に造形してありますので「これでいいんだよ!」という人もいるでしょうが、2万円台中盤という価格帯を考えると、少々パンチ不足にも感じるかもしれません。
ゴールデンヘッド+のWebサイトの商品紹介ページに掲載されている彩色見本と比べて、大きく色味が異なるところがないのは嬉しいですね。白と青を基調にしたキャラクターだけあって、肌色は美白塗装。ただ、ドレスの塗装は彩色見本と比べるとプラスチック感が強めに出てしまっているのが気になります。彩色見本のほうはサテン生地のような光沢感を保ちながらも過度な反射がとてもうまく抑えられているんですが、製品版は (少なくとも通常の照明下では) プラスチッキーなテカリが目立ちます。
また、オリジナル衣装でありながら艤装パーツが付属していないのは少し残念。元イラストからは背中に接続しているのか宙に浮いているのか判別がつかないので省略されたのでしょうか。第一次世界大戦期の艦船には似つかわしくないSFちっくなメカデザインは結構好みなので、頑張って再現してほしかったところ。

フィギュア全体の360度 全周囲スライドショー
表情とヘアスタイル
表情
お顔ですが、遠くを見つめるような表情が特徴的。
元イラストをみると、どこか高飛車な印象も受ける表情なのですが、口元のアングルが柔らかくなったことと、目元の照れ線がハッキリ描かれていることにより、随分と表情が穏やかになりました。ここは賛否両論かもしれませんが、フィギュア全体の「清楚」「無垢」というイメージを反映した表情になっていますので、良いアレンジだと個人的には思います。
アイプリは決して情報量が多いとはいえませんが、元イラストに忠実にデザインされており2025年発売のフィギュアとしては標準的なクオリティ。しっかりめのアイライナーが入っていたり、眉毛は紫色で引かれていたり、清純派なルックスと裏腹に所々でセクシー要素がアクセントとして散らされているのが印象的。アズレンは一時期プレイしていたものの、アーガスは殆ど触ったことがないキャラクターなので調べてみたところ「清純スケベ系サキュバスお嬢様」という公式設定らしいですね😑 これを踏まえたデザインなのでしょう。
上下左右からの定点アングル





アイプリントなどお顔のディテール

ヘアスタイル
全体像の箇所で書いたように、吹き上げられるように大きく広がる髪の毛が特徴的で、このフィギュアの見どころの一つ。流れるような毛束は、複雑な動きにも関わらず造形に破綻がみられません。毛色は軽やかな青で、毛先に向かうにつれて白くなっていくグラデーション塗装。毛先部分に所々さりげなくクリアパーツも使われており、ペールブルーの色味と相まって透明感のある仕上がりです。
広がる毛先に目が行きがちなんですが、よくみると襟の裏側に奥まっているところまで造形されているんですよね。側頭部の編み込みヘアは少々モヤっとした造形になっており、もっとしっかり彫りを入れて欲しかったところですが、これも耳にかかるところまで再現。よほどのフィギュアマニアじゃなければここまで細かくは見ないと思うので、このディテールへの拘りには敬意を表したいです。
頭部に冠を着用していますが、イマイチやる気の感じられないシルバー/グレーのベタ塗り。宝石を模したクリアパーツがはめ込まれているものの、接写するとのっぺり感が出がちです。

ディテールの造形と質感
3層仕立てのドレス
ふわっと広がるドレスが特徴的。アズレンにおいて本キャラが所属するロイヤル陣営は軍服 (特に青や赤を基調とした礼装) スタイル、メイドスタイル、そしてこのアーガスのようなドレススタイルで描かれることが多い傾向にあります。アズレンにおいて、アーガスに近しいイギリス海軍空母モチーフのキャラクターとしては、1930年就役のグローリアス級航空母艦「グローリアス」がいますが、これは礼装風の衣装デザインで、どのモチーフを採用するかはあまり一貫性がないようです。
バストはアズレンのキャラクターとしては控えめな部類でしょうか。あまり現実離れした感じもなく、いい具合のサイズだと思います。胸元がシースルー表現されていること、そしてメーカーのゴールデンヘッドにキャストオフ仕様などの「前科」があることから一部フィギュアファンの間では「サプライズ」つまりR18要素を期待する声もあった様子ですが、本フィギュアは健全な造形。ただ、バストやデコルテ部分の肌塗装はシルキーな仕上がりで満足感高いのではないでしょうか。
アーガスのドレスは生地が3層になっているという複雑な構造ですが、スカートの裾の動きなどに違和感はなくリアリティある出来ばえ。特に注目したいのはコルセットで絞ったウエストのギャザー部分で、とても精巧に造られています。一番下のペチコート部分はクリアパーツによって薄布を再現。同じくペチコートを表現した胸元のクリアパーツが目立ちますが、コルセットの紐部分、腰回りの羽をイメージした装飾、ドレスの裾の模様など、細かいディテールもしっかり作りこんであり隙のないクオリティ。
白と青を基調とした格調高いカラーリングで、襟やドレス裏地に鮮やかな瑠璃色を入れることで、淡色でまとめられ、ともすれば単調にも感じられかねないフィギュア全体の色味を引き締めています。ただ、全体像の箇所で書いたようにサテン生地をイメージしたドレスの塗装はプラスチック素材由来の硬さが残っており、彩色見本ほどの完成度ではありません。
ドレス全体像






ドレスのディテールとバスト

手足とアクセサリー類
腕にはフィンガーレスタイプの手袋を着用。指先の動きなどの造形もきれい。両腕にメタリックブルーのバングル、左手の親指には同じくメタリックブルーの指輪を着用しています。ちょっと残念な質感だった冠パーツとは異なり、どれも金属っぽい輝きがあり、優れた質感です。
脚部はシンプルで、バレエをイメージしたポージングにあわせてか、白タイツを着用。うっすら肌色を入れることで透け感を出すという定番の仕上げです。ここもドレスと同様、公式サイトに掲載された彩色見本の写真は本物のタイツのようなマットな仕上がりですが、実物はツヤ感ある塗装で、どうしてもプラスチック感が出ちゃいますね。
足元のほうはバレエシューズではなく一般的なアンクルストラップ付きのパンプススタイル。これではどう頑張ってもつま先立ちはできんだろうと思いますが、元イラストでもそこまで拘って描かれてないので仕方のないところ。 宙に浮かせるように台座に固定することで、足元の細かい造形からは逃げています。立体感を出すためにグラデーション塗装されているなど、質感そのものは素晴らしいですね。
つま先立ちしている関係上、フィギュア本体と台座との接地面が小さめな構造となっていますが、金属製のダボを採用しているおかげで接続部分は強固です。普通に飾っておくぶんには然程心配する必要はないでしょう。台座パーツは厚みのあるアクリル素材。ずっしりした重さがあり、所有欲を満たしてくれます。
手先とアームカバー

脚部と台座

ファンサービス
大柄なスカートのおかげでガードは堅めですが下着も再現。リボン付きで、しかもレース素材を表現しているという凝った造形なのですが、ちょっと凹凸部分のバリっぽいギザギザした荒れが気になります。せっかく凝るのであれば、仕上げまできっちり頑張ってほしかったところ。
前からのアングルでは白タイツの上から下着を着用しているという不思議なデザインに一見みえるのですが、後ろからのアングルだとタイツが下腹部と太もものキワで途切れているのがわかります。スカートの捲れ部分から下着がみえる前アングルと違い、後ろアングルは相当なローアングルで見上げないと下着までは見えないのですが、結構フェティッシュな食い込み具合となっており、好きな人には刺さりそう。
まとめと評価
ということで、ゴールデンヘッドプラスより『アズールレーン アーガス』のご紹介でした。
税込みだと25,000円近い希望小売価格で、立ち絵ポーズを下敷きにした1/7スケールフィギュアとしては価格が高めの商品ではありますが、清楚さをイメージさせる造形とカラーリング、細部まで凝った造形など、価格に見合ったクオリティです。ドレスの塗装は残念ポイントですが、ツヤ塗装のプラスチック感を (少なくとも製品版において) 完全に攻略したメーカーは2026年初頭時点でまだお目にかかったことがないので、そこまで気にするポイントではないという評価。唯一のマイナスポイントは冠パーツくらいですね。
ただ、細かい造形よりもボリューム感を重視するフィギュアコレクターの場合、1/7スケールという割には小ぶりな上半身が残念ポイントになるかもしれません。この優美なシルエットを実現するための犠牲ならば仕方ないだろうと個人的には思いますが、他のスケールフィギュアと並べてディスプレイしても負けないような存在感が欲しいという方は注意したほうがよいです。

アーガスは買うべき?
買うべきかどうかの判定ですが、「キャラクターが好きなら買い」でしょう。希望小売に見合ったクオリティで、ここから中古価格が暴落する展開は考えづらいですし、SRレアリティのキャラクターであるアーガスが着せ替え衣装で立体化されるという流れも直近では見えないです。アーガスのファンなら、この完成度で推しキャラクターが立体化されたことに感謝しつつ今のうちに確保しておきましょう。
広くアズールレーンという作品全体でみると、アズレンはフィギュアが星の数ほど出ているIPで、競合する選択肢が多く悩ましいですね。ただ、アズレンはセクシーやフェティッシュ要素の強い作品なので、この『アーガス』のような清楚系のキャラクターで絞ると選択肢はかなり減ります。全体的な雰囲気が好みであればコレクションに加える価値のあるフィギュアだと思いますよ。ぜひご検討あれ。
アーガスの価格評価と購入ガイド
本記事執筆時点では発売から半年程度しか経っていませんが、流通量は限られており、新品在庫はいわゆるコレクター向けのプレミア価格のものを除けば完全に捌けていると思われます。中古価格も安定しており、大手ホビーショップで22,000円前後といったところでしょうか。メルカリなどフリーマーケットアプリでは20,000円前後。このクオリティを考えると納得の動向だと思います。
新品在庫が捌けてしまっているので購入であれば中古前提。ボリューム感の乏しさが気になるという方でなければ、25,000円は出す価値のあるフィギュアじゃないでしょうか。2026年2月26日時点ではAmazonで1店舗だけ、新品を25,000円 (送料別) で販売している業者がありましたので、欲しい方は今のうちにぜひ。
アーガスの撮影後記と使用機材
以上、ゴールデンヘッドプラスより『アズールレーン アーガス』のレビューでした。
アズールレーンはとにかくキャラクターが多く、目移りしがちなシリーズですが、その中では独特の存在感があります。アクリル台座のずっしりした重さも良いですね。私自身はアズールレーンはそこまで注目しておらず、嫁さんが買ったものを撮影させてもらいましたが、撮影していて良いフィギュアだなと思いました。
撮影上ですが、元イラストの斜めアングルを再現するため、左右のアイプリの視線が揃っておらず、違和感のない目線の高さや角度を決めるのに難儀しました。特にバストアップのような構図だと、バチっと決めてあげないと視線が泳いでいるような違和感が出がちです。最後のほうは諦めて適当に撮影したので、やっつけ感の出ているショットが結構あるかもしれません。
また、全体的にツヤ感のある塗装なので、とにかく反射の写りこみが目立ちます。特にドレス部分は造形と相まって様々な角度から光が反射するので、フィギュアの後ろからも光がまわりこんでくる白バックだとめちゃくちゃ難易度が高い。私もドレスのアップ写真は照明の直射を避けて撮影していますが、かなり反射が目立ちます。公式サイトに掲載されている写真も、かなり頑張っていますが完全に反射は消し込めていないので、プロでも難しいんでしょうね。
| カメラ | SONY a7RIII OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II |
| レンズ | Voigtlander APO-Lanthar 65mm Macro M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm Macro LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm |
| 照明機材 | ノーブランド ソフトボックス NEEWER PL60C RGB LEDパネルライト NEEWER 660 RGB LEDパネルライト NEEWER SRP18C RGB LEDリングライト Ulanzi VIJIM LEDバーライト |
| その他機材 | SLIK ライトカーボンE63 VANGUARD ALTA PH-32 3Way雲台 |








































































コメント