
ストロンガーより発売の1/7スケールフィギュア『Kizuna AI A.I.Games 2019』の写真をお届けします。VTuberのパイオニアとして一時代を築いたキズナアイのゲーム実況専用チャンネル「A.I.Games」のビジュアルを立体化した商品で、ゲーマー要素を取り入れたデザインと躍動感あるポージングが特徴の一品です。
- 躍動感ある挑発的なポージング
- ポージングにあわせた自信たっぷりの表情
- 価格帯に見合った造形と塗装の仕上げ
- イラストの一部ディテールに省略された箇所あり
- 全体的な情報量や細かい造形は価格、発売年なり
商品のサマリ
| 商品名 | A.I.Games 2019 |
| 作品名 | キズナアイ |
| スケール | 1/7 スケール |
| メーカー | ストロンガー |
| 発売時期 | 2019年11月 |
| デザイン | 森倉円 |
| 原型製作 | イクリエ |
| 彩色 | 不明 |
| サイズ (幅 x 奥行 x 高さ) | 約100mm × 140mm × 220mm |
| 重量 | 約150グラム |
| 価格 | 13,800円 (税抜) |
| 中古価格 (2026年4月調べ) | 10,000円前後 (税抜) |
世界初のバーチャルYoutuber「キズナアイ」が2018年6月にお披露目された新衣装で遂に登場です。
元気いっぱいのショートヘアー、肌色がまぶしい脚、ふわっと広がるジャケット等、イラストレーター森倉円さんが描く爽やかな躍動感を忠実に再現しています。Youtubeでの動画とはちょっぴり異なるカッコいいアイちゃんをお手元におむかえください。あみあみ商品紹介ページより引用
キャラクターと原作について
原作はバーチャルYoutuber(VTuber)の「キズナアイ」です。キズナアイは「世界初のVTuber」を名乗り2016年にデビューした、VTuberというジャンルそのものを開拓したパイオニア的存在。こちらはゲーム実況専門のサブチャンネル「A.I.Games」における衣装を立体化したもので、メインチャンネル「A.I.Channel」でのアイドル路線とは異なり、ゲーマーをイメージしたキャラクターでゲーム実況を行うというコンセプトのサブチャンネルでした。コンソールからスマホゲームまで幅広く動画投稿されていますが、一番人気だったのはカプコンのホラーゲーム「BIOHAZARD 7 resident evil」のプレイ動画のようですね。
今日のイベントで発表した・・・私の新衣装!!ლ(´ڡ`ლ)✨
— Kizuna AI / キズナアイ (@aichan_nel) June 30, 2018
さっき上げたアーカイブでも見れるのですが!
・・・せっかくなので、もっとちゃんと見てほしいなって思って。
UPしちゃいまーーーーーす!!😇😇😇
着替えるのは8月ごろの予定!
森倉さん、本当にありがとうございますー!
お楽しみに!😇 pic.twitter.com/ui8vvCDSs3
A.I.Gamesの衣装は、通常版のキズナアイよりも「クールでボーイッシュ」なコンセプトが特徴。通常版のロングヘアではなくショートボブ、そしてオーバーサイズのフーディジャケット、スニーカーなどストリート/テック系の活動的なスタイリングを意識したデザインとなっています。現実世界のゲーマー女子がこんな格好するのは珍しい(というか大抵のゲーマーは服装に無頓着でしょう…外出しないしw)と思いますが、テック系オタクとゲーマーは被る属性なので、コンセプトとしてはわからないでもありません。手がけたのは、キズナアイのビジュアルを一貫して担っていたイラストレーターの森倉円氏。
全体像とプロポーション
それではフィギュア全体像から参りましょう。
元イラストを精確に再現したポージングが最大の見どころで、身体に対して左に流れる髪の毛と、ジャケットの動きが相まって、どこか挑発的な雰囲気のある、躍動感のある造形となっています。個人的にですが、ポージングの良さはフィギュア全体を評価するうえで非常に大きなプラス要素になっており、ディテールの細かさで後発製品に見劣りするところをかなりカバーしています。
プロポーションについては、元イラストと比較するとヒップ周りのふくらみが強調されているなど、全体的に力強い印象があります。元イラストはどちらかというと少年的、中性的な描かれ方だと感じますが、フィギュアのほうでは多少のセクシーさも出てきていますね。後に触れるように、表情が元イラストよりシャープで力強い仕上がりになっていることと合わせて、活動的+挑発的というイメージをうまく再現できていると思います。
膝を曲げたポージングのため、全高としては一般的な1/7スケールフィギュアよりも低めに数字が出てきますが、顔の大きさは平均的な1/7スケールと大きく変わらないので、その点は心配無用。躍動感あるとはいえ基本はシンプルなポージングで、凝った台座や装飾品もないため、フィギュアをたくさん並べたいという人には丁度いいサイズ感となっています。



フィギュア全体の360度 全周囲スライドショー


表情とヘアスタイル
表情
お顔ですが、先ほど触れたように力強い表情が特徴的。
元イラストの「かわいいけど芯の強さがある」という表情をうまく立体化しています。これは絵師さんの個性だと思いますが、元イラストが若干ソフトなタッチだったのに対して、こちらのフィギュアでは目元がやや鋭く、鼻筋がより立体的に表現されており、全体として押し出しが強く、挑発的な表情になりました。ゲーマーキャラとしての「A.I.Games」の個性に沿ったアレンジですね。
マイナス点としては、フィギュアから向かって左側から角度をつけて眺めた際に、口角に若干の違和感があります。ただ、かなり近くまで寄ってみないとわからない程度のもので、普通に陳列して鑑賞するぶんにはほぼ気にならないでしょう。
目元は元イラストを忠実に再現。瞳はキズナアイの特徴であるターコイズカラーです。アイキャッチの入り方まで元イラストを踏襲しており、これといって特別な表現はありませんが、光沢仕上げとなっていますね。目元まわりでいうと、頬の照れ線やピンクのチークなども丁寧に仕上げられています。



ヘアスタイルとアクセサリー
本フィギュアの見どころのひとつが髪の造形です。ポージングにあわせて左側に流れるショートボブはフィギュア全体に躍動感を与えており、デザイン要素としても重要。キズナアイのイメージカラーであるピンクのハイライトが随所に入っているほか、頭頂部付近に目立たないですが天使の輪っかが入っているなど、丁寧な塗装です。ヘアリボンも外側に向かって色味が薄くなるようグラデーション塗装となっています。
造形的には、2019年発売のフィギュアとしては比較的細かく毛束を造形しています。左に向かって流れる毛束はもちろんですが、反対側、フィギュアからみて右側頭部の毛束の重なりも造形としては見どころ。複数ヘアパーツの組みあわせによる表現なのでパーティングラインが若干目立つほか、一部パーツはとってつけた感が否めません。ただ、毛束の流れにあわせて違和感ないよう分割されているので遠目から鑑賞するぶんには思ったほど気になりません。

ディテールの造形と質感
ストリートスタイルの衣装
A.I.Gamesの衣装は複雑な装飾のない比較的シンプルなデザイン。白のチューブトップにダボっとしたフーディジャケット、そして黒のホットバンツという出で立ちです。フィギュアとしてはシンプルながらも全体的に丁寧な造形。チューブトップの胸元のレース生地状のアクセントや、ジャケットのジッパーなど、細部の造形と塗装はハイクオリティな仕上がりです。胸元のベルトにはスタッズがアクセントとして取り入れられていますが、ここの塗装もはみ出しなどなくキレイ。
ただ、細かい表現は年代・価格帯なりの部分もみられます。例えば元イラストではチューブトップにも細かい皺の表現がみられますが、フィギュアのほうでは随分と簡素化された造形となっています。ジャケットも、大雑把な動きはとても良いのですが、袖部分の皺などは元イラストと比べると大味な感が否めません。
また、左肩に腕パーツ接続部分のパーティングラインがはっきりと残っているのもややマイナス。ここは普通に正面からディスプレイすると胴体で隠れる部分なので、コスト削減のための意図的なものでしょうね。



ホットパンツはシンプルな造形ですが、ベルトホールやピンクのアクセントラインといった細部は丁寧な仕上げ。ホットパンツはかなりのローライズデザインのため、いわゆる「ハミ尻」の状態となっています。ここはフィギュア背面部分なので適当に仕上げることもできた箇所だと思いますが、結構フェティッシュな感じでお尻が造形してあって、好きな人には刺さりそう。
元イラストでは腰回りはちょっと丸みのある描かれ方でしたが、フィギュアではウエストとヒップ間のくびれのラインがよりはっきりと強調されており、力強いポージングにつながっていますね。
また、そこまで細かく造形されているわけではないですが、下腹部のおへそまわりに筋肉の凹凸が入れられています。光量の多い撮影ブースだと消し飛んでしまう程度なんですが、通常照明下だと陰影がついてグッと立体感が出ます。精巧とまではいかないものの、細部まで配慮して造られているなという印象ですね。

手足と台座
四肢は全体的にスレンダーな造形で、特に腕はかなり細いですね。その半面、脚部はヒップのラインにあわせて元イラストよりも若干ふっくらしたデザインに寄せている印象があります。手先の仕上がりはネイル塗装も含めて綺麗で、塗料のはみ出しもなく安心のクオリティ。

肌加工にこれといった特徴はありませんが、目立たないながらも肘や膝部分にはピンク・オレンジのハイライトカラーが入っているため、生き生きとした質感になっています。ただ、服装のキワ部分や太腿のベルト部分などはこれといった肌表現がなく、このへんは後続の高価格帯フィギュアとの落差を感じます。
これはフィギュアというか元イラストの表現ですが、スニーカーのストラップにはゲームコントローラーの十字キーとアクションボタンを模した意匠が入っているのが面白い。フィギュアとしては、スニーカー部分はグラデーション塗装となっており立体感のある仕上がり。また、左足はかかとが上がったポージングですが、スニーカー裏のソールもグレーとピンクで塗り分けされているなど、しっかりした造りです。
台座はポップなデザインに「A.I. Games」の文字が入っていますが、ありきたりな白のプラスチック台座。質感もめちゃくちゃプラスチッキーです。あと、大人の事情とはいえ©の表記はデザイン的に微妙なので入れないで欲しかった。台座裏に入れるとかじゃダメなんですかね?



まとめと感想
ということで、ストロンガーより『Kizuna AI A.I.Games 2019』のご紹介でした。
2026年の視線で見ると、造形の情報量や細部のテクスチャー表現などでは最新フィギュアに一歩劣るというのが正直なところです。チューブトップの皺省略など、14,000円という当時の価格帯でのコスト的な限界も随所に見えます。ただ、無理のない範囲で全方位的にきっちり仕上げているなという印象のフィギュアで、ある程度の距離から鑑賞するぶんにはディテールのなさは然程感じません。ストロンガーもイクリエもフィギュア界隈では定評のあるブランドですが、さすがの安定感です。
このフィギュアの最大の特徴はポージングとプロポーションの良さで、ジャケットと髪の動きが絡み合って生み出す躍動感やヒップラインのくびれなど、同じサイズ感のフィギュアであれば並べてディスプレイしても「押し負けない」強さがあります。当初はプライズ中心だったVTuber系のフィギュアも最近は1/7スケールで高価格帯化しつつありますが、あまり凝ったフィギュアの隣に並べるのでなければまだディスプレイ棚で戦えるフィギュアだと思います。

キズナアイ A.I.Games 2019は買うべき?
そもそもVTuberに水物商売的なところがある中で、VTuberとしてのキズナアイが2022年に活動休止してしまっているので、ちょっと評価が難しいですね。バーチャルアーティストとして2025年に活動再開しているようですが、本商品の下敷きとなっている「A.I. Games」が復活する見込みはなさそうです。
先ほど書いたようにフィギュアとしての出来は決して悪くないので、VTuberのフィギュアをコレクションしていて、元祖VTuberとしてキズナアイに興味があるとか、VTuber含めアイドル系のフィギュアを多数ディスプレイに並べているようなコレクターであれば、手を出してみる価値はあると思います。
キズナアイ A.I.Games 2019の価格評価と購入ガイド
2019年の商品なので当然ながら新品在庫はなし。フィギュア人気が本格化する前の商品ということもあってか、中古での流通量もあまり多くありません。記事作成にあたって調べた限り、2026年5月時点では大手ホビーショップで在庫があるのはC級品(傷や汚れあり)のみ。価格帯は7,000円前後といったところです。となると一般中古品、いわゆるB級品だと8,000~9,000円程度でしょうか。
キャラクターが活動休止してしまっているという事情を抜きにすれば、フィギュアのクオリティ自体は希望小売価格である14,000円に見合ったものがあります。衣装や表情、ポージングが気に入ったのであれば10,000円くらいは出す価値のあるフィギュアじゃないでしょうか。個人的にもフィギュア棚に飾っておくほどではない(フィギュアは高価格帯のものも含めて死ぬほど持っているので…)けれども、売りに出すのも惜しいなあ…という難しいポジションのフィギュアです。
キズナアイ A.I.Games 2019の撮影後記と使用機材
以上、ストロンガーより『Kizuna AI A.I.Games』のレビューでした。
個人的にはVTuberはまったく興味ないのですが、アイドルマスターをプレイしていた関係でアイドル系のフィギュアはちょこちょこ買っており、その流れで購入したものです。ここ数年はレギュラー落ちして保管庫行きでしたが、なんだかんだ結構長らくディスプレイ棚に飾っていた気がしますね。
シンプルな造形で、フェイスパーツの表情も、特定の角度で破綻するようなことなく安定しているので撮影しやすいフィギュアです。ただ、脚部は独特のポージングになっているため下半身のみのカットは不自然さが出やすく、少し悩まされました。また、光沢仕上げのアイプリやエナメル素材をイメージしたグロスブラックのホットパンツなど、写りこみが目立ちやすいです。
今回から「LAOWA 90mm F2.8 2x Ultra Macro APO MFT」を導入。元々はフルサイズセンサー向けの2倍マクロで、マイクロフォーサーズだとクロップファクターで焦点距離180ミリの4倍マクロ相当というレンズです。今のところは瞳アップで使用。本当はOMシステム純正の「M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro」がいいんでしょうけど、今のところ4倍/望遠マクロをフィギュア撮影以外で使う予定はないので、安いこっちで良いかなと。
| カメラ | SONY a7RIII OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II |
| レンズ | Voigtlander APO-Lanthar 65mm Macro M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm Macro LAOWA 90mm F2.8 2x Ultra Macro APO LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm |
| 照明機材 | ノーブランド ソフトボックス NEEWER PL60C RGB LEDパネルライト NEEWER 660 RGB LEDパネルライト NEEWER SRP18C RGB LEDリングライト Ulanzi VIJIM LEDバーライト |
| その他機材 | SLIK ライトカーボンE63 VANGUARD ALTA PH-32 3Way雲台 |
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